歯周病治療が終わったら

薬による歯周病治療終了後に注意すべきこと

歯周病は細菌による感染症なので、再感染に気をつける必要があります。特に箸やコップの使いまわしなどに気をつけましよう。
歯周病を起こす細菌が感染しにくいように、お口の中を清潔に保つようにこころがけましよう。つまり、歯石やカピ菌を定期的に除去して、そして毎日の適切な歯磨きをしましょう。

歯周病をおこす細菌が再感染していないか、また、お口の中が再感染しやすい環境になっていないか、歯科医院での顕微鏡を用いた定期健診を受けるようにしましょう。

再発を予防するには

カビ菌は口腔内常在菌といって、お口の中に必ず住み着いている菌です。徹底的にやっつけても、空気中や食べ物や手の指などから再びお口に戻ってきます。全滅させることは不可能です。

ですから毎日の歯磨きと歯科医院における定期的なプロフェッショナルクリーニングが大切です。カビ菌が増えすぎると歯ぐきが腫れるなど、悪い影響が出てきます。また、カピ菌は歯周病菌にとっての快適な住みかにもなりますので歯周病菌が再感染しやすくなります。

定期的に歯科医院に通って、歯周病菌が再感染していないか、カピ菌が増えすぎていないか、顕微鏡で確認しカピ菌が増えすぎないように専用の器具を用いてクリーニングを行う必要があります。

義歯

義歯を使っている方は、義歯にもかなりカピが付きます。義歯の清掃もこれから非常に重要になってきます。

虫歯

カビは歯周病にだけ関与しているわけではありません。カビはお口の中で酸を出すことがわかってきていますので、その周りに歯があれば歯を溶かし、虫歯を作ってしまうのです。

タバコ

歯周病治療に使う薬は白血球が運んでくれる薬なので、タバコを吸うと歯ぐきの血管が収縮し、白血球が減少し、薬の効きが悪くなります。また、タバコは歯周病になりやすく、歯周病が治りにくいことがわかっています。

一通り歯周病治療がすんだら定期的に健診を受けられることが必要です。「ヤレヤレ、やっとこれでしばらく歯科医院に来なくてすむと思っていたのに…」、「一体いつまで来ればいいの?」とお思いの方もいらっしゃるでしょう。しかし、すでにお話したように、歯周病は自覚症状がないまま進みやすく、再発もまた気づかないうちに起こるのです。歯周病菌にとっては健康な新しい歯ぐきに住みつくより、以前住みついていたところに侵入するほうがたやすいからです。定期健診を怠れば元の木阿弥になりかねないことが心配されます。定期健診では主に下記の項目を診査します。

・効果的な歯磨きを行っているか

・歯周病に良くない生活をしていないか

・位相差顕微鏡で歯周病菌のチェック

・歯石が付きだしていないか・ポケットの深さに変化はないか

・喫み合わせに異常はないか

問題なければ、歯科衛生士が自分で日ごろ手入れの難しい歯と歯の間やポケットの中まできれいにしてフッ素を塗ったり、歯科用のアロマで歯ぐきのマッサージをしてくれます。

特に歯科用アロマには歯ぐきにはりがでてピンク色にする作用がありますし、受けられた方はさっぱりして気持ちよいと言われています。

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