噛むことが好きになる定番おやつにひと握りのアーモンド

説明doctor.JPGしっかり噛めない子供が増えている現代。そこに共通するのが野菜嫌いの傾向で、成長に必要な栄養をバランスよく取れないことは深刻な問題です。また、よく噛むことは脳の発達を促し、何事にも挑戦する意欲を生み出すため最重要なしつけの基本ともいえます。よく噛むための食事を工夫する方は増えてきましたが、見落としがちなのがおやつ。子どもが好む口当たりのいいお菓子類は噛む訓練にならず、糖分や脂肪が多いのが気になります。そこで定番に加えたいのがアーモンド。1回につきひと握り分(23粒程度)の量を目安に、親子でつまんでみてはいかがでしょうか。アーモンドは抗酸化作用を持つビタミンEの含有量が最も多い食品で、カルシウムや鉄分、食物繊維も豊富。成長期の子どもにも安心して与えられ大人にとっても最適なおやつです。何よりも心地よい刺激が伝わる食感は、噛むことを好きになる絶好の素材。親がお手本を見せて、よく噛む感覚を楽しく身に着けましょう。   

                                       

乳歯が生え始めたら野菜スティックを持たせて
野菜嫌いになる主な理由は、臭いや歯ざわり。一度嫌いになると後から直すのは難しいので、離乳食以前から野菜に慣れることがおすすめです。よい方法は、歯が生え始める時期に、ニンジンやセロリなどのスティックを持たせること。歯が生える刺激で歯肉がむずがゆい赤ちゃんは、なんでも口に入れるもの。味覚は二の次なのでクセの強い野菜も進んで“噛み噛み”します。早期に、臭いや歯触りを脳にインプットすれば、後に野菜嫌いになることはほとんどありません。いろいろな野菜が食べられれば自然と噛む力がつくので、ぜひお子様を野菜好きに育ててください。

                                    日本歯科医師会「朝昼晩」より