今まで歯科の業界では解明されていなかった菌の特定、その数をPCR(ポリメラーゼ連鎖反応)を用いた検査方法で測定を行う方法です。

お口の中には約900種類の細菌が住んでいるといわれています。
その中で歯周病に関係している細菌の中で一番悪い3菌種をRedComplexといいます。

RedComplex

それは
・トレポネーマデンティコーラ(T,d菌)
・ポルフィロモナスジンジバリス(P,g菌)
・タンネレラフォーサイシア(T,f菌)
です。

ところでRedComplexの数がどのくらいなら良い状態だと思いますか?
その基準値は非常にあいまいですが、一般的には3菌種の合計が10000匹以下なら良い状態であると言われています。
細菌は2~3時間で1回分裂しますので、1匹の細菌は24時間後にはものすごい数になります。

調べるのはお口の中の1本の歯の1箇所から

調べるのはお口の中の1本の歯の1箇所ですので、お口の中全体では恐ろしいほどの数になります。
ですから10000匹以下というのは非常に少ないのです。

実際に除菌治療を行い、定期的に管理をしている患者さんの中にはRedComplexがゼロという方も多数いらっしゃいます。

しかし、日常生活を行う上でRedComplexをゼロに保つのは非常に難しいことです。
そのため、歯周病治療において菌数が多くなければ症状はでませんので、毎日の歯磨きや、定期的メンテナンスで検査をして、菌数の管理をすることがとても重要なのです。