舌小帯短縮症ってなに??

舌小帯短縮症(ぜつしょうたいたんしゅくしょう)という言葉をきいたことがありますか?

まず舌小帯とは、舌の裏側にあるヒダ(スジのようなもの)のことを言います。

この舌小帯が生まれつき短かったり、ヒダが舌の先端部に近いところについていることがあります。これを舌小帯短縮症といいます。 

舌を前のほうに突き出すことで、舌小帯が引っ張られて舌にくびれができ、ハート型の舌になります。これをハート舌といいます。

舌小帯短縮症は軽度、中等度、重度に分けられます。 

軽度:日常生活の障害はほとんどみられない 

中等度:ハート舌がみられる。舌先を上顎につけることができない。口の開きを小さくすることでやっと上顎につけることができる状態。 

重度:舌を上に上げることができない。舌を前に突き出そうとしても下唇あたりまでしか出すことが出来ない。 

中等度や重度の場合、発音障害や哺乳障害、嚥下障害などを認められることがあるので治療によって改善していくことが多いです。 

授乳障害

赤ちゃんが舌小帯短縮症だと、授乳障害がでることがあります。

赤ちゃんがおっぱいを飲む時に乳首を吸いますが、そのときに乳首を舌と口蓋に挟んで母乳を飲んでいます。

そのため舌小帯短縮症だと舌先を上げることができないので、うまく母乳を飲むことが出来ず、体重の増加に支障が出たり泣き止まなかったりします。 

発音障害

舌先が口蓋に触れないので、か行・さ行・た行・ら行がうまく発音できません。 

食べるのに時間がかかる

舌小帯短縮症のため舌をうまく動かすことが出来ず、ずっともぐもぐ噛んでいて、喉の奥に食べ物を持っていけないので食べるのが遅くなります。

何度も噛むことで噛む回数が増えるので脳の満腹中枢がお腹がいっぱいと勘違いし食べられなくなります。実際はそれほどの量を食べているわけではないので痩せてしまうことがあります。 

食べるのが早い

食べるのが遅いのと反対に、食べ物を丸呑みしたり、飲み物で流し込んでしまうことで食べるのが早くなることもあります。

 

その他にもいろいろな症状がありますが、舌小帯短縮症だからといって治療方法がないわけではありません。今では手術をして舌小帯を切ったり、舌の機能訓練などをして治療をしていくことができます。

舌小帯短縮症について Wikipediaより