入れ歯の役割
みなさんの中には歯を失ってしまって入れ歯をいれている方も多いと思います。
しかし、入れ歯を作ったけど面倒だから外している。他の歯で噛めるから入れ歯を入れなくても大丈夫!と思っている方もいらっしゃるかもしれません。
入れ歯の役割は食事の時に噛む為だけのものなのでしょうか。
入れ歯の役割についてお話したいと思います。
入れ歯には食べ物を噛むこと以外にもたくさんの役割があります。
1、栄養摂取
これはみなさんがご存知のように、お口から食べ物を食べてしっかり噛んで栄養をとることです。歯がなければしっかり噛むことができません。
2、脳への刺激
よく噛むことで脳への刺激となり、学習や記憶などの働きにも影響を与えているといわれています。また、噛むことで脳の血流がよくなるともいわれています。
3、他の残った歯を助ける
歯を失ったまま入れ歯などを入れないと、他の歯が失った歯を補おうとする為、他の歯が痛くなったり、ダメージを受けたりします。また、歯を失ったまま放置すると残った歯が少しずつですが移動して歯が斜めになってしまったりします。
4、言葉をはっきり発音できる
入れ歯を入れることではっきり発音できるようになります。
5、顔貌の変化
総義歯を使っている患者さんで比較すると、入れ歯を外した時と入れた時とでは表情がとても健康的になります。入れ歯を入れたら若返るということもよくある話です。
6、姿勢の安定
入れ歯を入れていないと食いしばることができないため姿勢が安定しなかったり、転倒するリスクが増えたりします。
7、唾液の分泌を促す
よく噛むことで唾液の分泌を促し、お口の中の自浄作用にもつながります。
このように、入れ歯はその人の生活の一部として、重要な役割をしているといってよいでしょう。
入れ歯はメインテナンスも大切です。使っているうちに痛みが出てきたり、歯石がついてしまったりすることもあるので、歯科医院で定期的に入れ歯の調整をするようにしましょう。
また、お家でも入れ歯専用の義歯ブラシなどで磨き、入れ歯用洗浄剤などを使って、キレイに保つようにしましょう。