地図状舌ってなに?
地図状舌という病気を聞いた事はありますか?
地図状舌とは、名前の通り、舌の表面が地図のようにところどころ模様が出来る病気です。
若い女性に多く見られますが、幼児でも約15%ほど見られます。
地図状舌になった人は、舌にまだらに模様ができているため、人に見られるのが嫌だったりした体験がある方もいるのではないでしょうか?では、地図状舌はどのような原因で発症するのでしょうか。
〈原因〉
原因はよくわかってはいません。
ストレスや栄養障害やビタミンBの欠乏、遺伝、体質異常などと言われていますが、定かではありません。喘息や気管支炎などとも関連性があるといわれています。
〈症状〉
舌の表面の一部分に円形・楕円形の中央が赤色で周りが白色の淡紅色斑ができます。
それがだんだん大きく広がる事で、他の斑と融合し、さらに広がり結果的に地図のような模様になります。
これらは、日によって形態や位置が変化し広がりを変えるのが特徴です。
自覚症状はほとんどありませんが、まれにしみる、ぴりぴり違和感があるという方もいます。
溝状舌と合併することもあります。
※ 溝状舌(こうじょうぜつ):舌の表面に多数の溝がある状態のこと
治療法としては有効なものは確立されていません。また、自然に治ることはないとされています。
そのため、痛みがない場合は経過をみるようにしましょう。
そして、しっかりバランスの取れた食事、ストレスのない生活をするように心がけましょう。
心配な方や、痛みや違和感を伴う方は歯科医院でみてもらうようにしましょう。
食べ物が刺激となる場合は口腔内用のステロイドの軟膏などを使います。
また、口腔内を清潔に保つ事で症状が良くなることも多くあります。