床矯正の進め方

歯を抜かずに矯正する床矯正を中心にブラケットを使用する矯正、咀嚼訓練やチューブ噛みなどを併用して行います。
床矯正とは、あごを拡げて歯を並べる『保存』の立場に基づき歯を抜かない矯正です。
たとえば、4人掛けのベンチに5人全員が座わらなければならない状態を想像してみてください。押し合い圧し合いで、斜めに座ったりしなければなりません。そこで5人全員が座れるようにベンチの幅を一人分少し広げ、座れるようにしようという考え方です。
 

床装置(上).JPG       床装置(下).JPG
上顎用                     下顎用


治療ステップ、歯列育形成の具体的な治療方法
「かみ合わせ誘導装置」と呼ばれる取り外し可能な装置を1日12~15時
間(夜間)のみ、あるいは学校以外)お口の中にいれるだけです。
2.その「かみ合わせ誘導装置」にはスクリューが付いており、それを回し拡
大することによって顎が大きくなり、永久歯の生えるスペースが確保され
ます。
3.来院間隔は1~2ヶ月に1度です。
拡大が進むにつれて、来院間隔は開きます。また、お子さんだけで来て
頂いても結構です。
4.開始年齢は、5~7才くらいが最適です。
8、9才でもできますが、10才を過ぎると顎拡大が難しくなるため、普通の
矯正治療の適用になるかもしれません。

拡大期間はおおむね2~3年です。2~3年で拡大自体は終わりますが、永久歯が生え揃うまで(12才前後)フォローします。拡大が終わっても永久歯が生えそろうまでは責任を持ちます。また必要があれば、永久歯が生えそろってから短期間ワイヤーを入れると歯並びはより綺麗になります。


歯並びを悪くする原因
現代の食品は食材の形が分からないくらい加工された食品が増えています。噛みごたえが少なく、噛む回数も減っています。結果として噛む刺激が十分に顎に伝わらず未発達な縮んだ顎に歯が並びきらない状況が出ています。
また、舌の癖や鼻づまりなども歯並びが悪くなる原因になっています。

歯並びが悪いとこんな問題があります
むし歯と歯周病
歯並びが悪いと歯磨きの際にどうしても歯ブラシが行き届かず、毎日すみずみまできれいにするのはかなり難しいです。その結果歯垢や歯石が沈着しやすく、むし歯や歯周病になりやすくなります。

胃腸障害
食べ物をあまり噛まないで飲み込むため、胃腸に負担がかかります。また肥満の原因にもなりかねません。

頭痛
不自然なかみ合わせにより、顎の回りの筋肉が以上に緊張し、やがてその筋肉が硬く血行も悪くなり
頭痛の原因になります。

耳鳴り
噛み合わせが悪く顎が奥へずれている人の多くは、耳の管が顎の骨によって圧迫されるため耳鳴りが発生しやすくなります 。

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